日本の仕事文化では、年功序列制が根付いており、新人のときから、営業成績を際立ってあげた場合でも、先にいる社員の給料をいきなり抜くことはなく、勤勉さや責任感が重視され、労働者は仕事に対して真摯に取り組み、最善を尽くすことを期待されます。
今は少し薄れてきているとは思いますが、まだ会社に長く勤務していることが美徳とされていて、評価がそこについていく傾向にあり、昇格や給料アップを望む場合、同じ企業に長く勤務するという考え方です。
仕事が重なってしまって終電まで残業することもあったり、それが続き残業が当たり前になってしまう事が一般的だったりします。
日本は縦社会なので、自分の仕事やその日の作業が終わっていたとしても、先輩や上司が残業してたら帰宅前に「何か手伝いありますか？」と聞くのが礼儀だったりします。
他の方の仕事を受けることになったり、周りの状況など気にして、結局帰れず残業することになるのも多々あります。
綿密さと正確さが重視され、労働者は細かい作業や手続きを丁寧に行い、品質や精度に対して高い基準を持つことが求められます。
チームワークが日本の仕事文化で重要視されます。労働者はチーム内での協力や円滑なコミュニケーションを重視し、共同で目標を達成することが求められます。

デスクをぴったりくっつけるのでひとりあたりの面積が少なくて済み、デスクの結合部に電話を置けば対面する二人が共同利用できるため、効率が良いと考えられたためです。
さらにデスクにつくと必然的に同じ「島」にいる人たちと顔を合わせることになり、コミュニケーションが取りやすいというのも特徴のひとつとなっています。
ただ、「島」同士は比較的離れているので、他の班とのコミュニケーションは取りづらく、周囲の目や音が気になって仕事に集中できないことなど、近年は欧米のオフィスにならってレイアウトを見直す企業が増えてきています。
面積の問題はたやすく解消できるものではありません。
最近では、日本でも個人主義が尊重されるようになりつつあります。
個人主義か全体主義のどちらかだけを重視するのではなく、オフィスの事業方針や従業員数、社会の変化などに応じたオフィスデザインなっており、
パーテーションの活用による個々のワークスペースの確保など比較的容易に導入できることから、現在では多くのオフィスが積極的に採用しています。
なお、フリーアドレス制を導入している企業も増加しており、年功序列が原則となっている日本では「上司や先輩に気を遣って自由に席を選べない」などの不満も多く、社風によっては失敗してしまうケースも多いようです。

海外の場合、給料は出来高制であることが多いようで、評価の仕方も日本とは異なり、入社して間もない人でも売り上げをあげることができれば、その分は翌月から給与に反映されることになります。
結果を出すだけの能力や、推し進めていくだけのバイタリティが備わっていれば、昇格も早くそれなりに見合った収入を得ることが可能です。
海外の場合「個人の意見が重要視」され、社会的な秩序には関心を持たず、何事も優先順位を決めて責任を持って行動をするのは、あくまでも一個人であるという考え方です。
日本企業の体質のように、長時間働くことが会社への貢献度を高めるという考え方はなく、“効率優位の考え方”であるため、サービス残業を自発的に行う日本人特有の働き方は理解されません。
海外では、サービス残業は仕事に翻弄されてしまい効率が悪いく、仕事ができないという認識です。
メールひとつとっても、日本人のように丁寧なあいさつから始まるわけではなく、要件のみピンポイントで伝え、取引において必要になる見積もりや値段交渉においても、希望とする価格で出来ないものを無駄に追うことはせず、丁寧に対応することもしません。
ビジネスは、“妥協”でするものではありません。お金を得る以上は、内容も対価もそれに見合ったものを得なければ、心から満足のいくビジネスを行うことはできません。
そのため、外国人は自身が持っている考え方や意見を通すといった傾向は、力強いものがあります。
日本人の場合は、主張の仕方になれていないため、議論を行うとどうしても喧嘩腰になってしまう場面に出くわすことが多くあります。
一個人の考え方を重んじている海外は、ビジネスに置いてもその能力を発揮することが多くあり、提案や議論の方法がうまく、日本人にはなかなか持ち合わせていないスキルです。
日本では美徳とされている考え方が、海外では無い考えや習慣であったりします。
生活における習慣や思想の違いがあるということがわかりますね。

欧米のオフィスレイアウトの特徴は、個人が仕事に集中できる工夫をあちこちに採り入れているところで、たとえばワークスペースはパーテーションなどで区切っており、視界に余計な物が入ったり、周囲の雑音が響いてきたりしないよう配慮されています。
ここで使われるパーテーションには天井まで背の届くハイパーテーションや、目線の高さほどしかないローパーテーションなどいろいろあり、いずれもカラーやデザインにこだわったおしゃれなものが多く、欧米ならではの特徴です。
ワークスペースが区切られていると他の社員と交流しにくくなりますが、社員同士の意思疎通はメッセージアプリやチャットツールを利用するのが基本で、普段は社員同士の対面コミュニケーションを重視しません。
一方で、仕事で煮詰まった時に気分転換できるリフレッシュスペースは一転してオープンな空間となっており、カフェテラスで仕事仲間とおしゃべりしたり、広々とした空間でごろ寝できたりと、思い思いの時間を過ごせる工夫が施されています。
スペースごとの目的意識が明確で、仕事のオンとオフの切り替えがしやすいのが欧米のオフィスデザインです。
なお、デスクワークのスペースに関しては、固定の席を決めず、業務内容や働き方に合わせて自由に席を選べる「フリーアドレス制」を採用しているところも多く、自由を尊重する欧米の代表的なオフィスデザインのひとつとなっており、最近では日本にも取り入れられてます。